2008.05.13
ダーウィンの進化論2
ダーウィンの進化論に関しての本をいくつか読みました。進化論というよりは遺伝子関係と言った方が正解かもしれません。『利己的な遺伝子』、『生物と無生物の間』、『ダーウィンの進化論』、『種の起源』、あと幾つかありましたが忘れてしまいました。とにかく進化論に取り憑かれたように本を読んでは物思いに耽りました。
そして最近上野の『ダーウィン展』に行って、ようやく一区切りしました。ほぼ一年間頭のどこか片隅にダーウィンの進化論を置いてきたような気がします。
ダーウィンの一生は進化論の為にあったと言っていいでしょう。幼少期は昆虫の採集に明け暮れ、学問は医者を選ぶのですがそれが嫌になり地質学者に。その後、5年間の世界旅行に出かけます。残りの人生はそのとき採集した生物や植物から進化論を導く為にあったと言えるほど、研究に明け暮れました。彼の人生をあまりくどくどと説明してもどうかと思いますので、進化論とはなんぞやという所に触れようと思います。
・生物や植物は、その根源たる同じ場所から少しずつ変化を繰り返し、現代では”種”という存在になった
ダーウィンの時代は生物は神がすべてをデザインし、それによって種は存在すると信じられていました。つまり他の生物が別の生物に変化するなどあり得ないとされていたわけです。これを真っ向から否定し、むしろすべての生物の根源たるものは同じであるとしたのがダーウィンでした。これは宗教的に大きな批判を受けました。それを恐れるあまり、ダーウィンは20年の間進化論を成熟させる為だけに研究を続けたほどです。この時代、進化について触れるのはそれほどのタブーでした。
ちなみに20年ほども研究できたのは、彼の家が裕福だった事に他なりません。この時代の裕福な人間はその時間的経済的余裕を持って、次世代に残る事をなしている人物が多いような気がします。ピカソもモーツァルトもパトロンがいなければ存在していなかったかもしれません。ちなみにダーウィンの母親は、ウェッジウッド社の創始者の娘でした。
・獲得形質は遺伝しない
これは先ほど説明した通りです。個体が得た能力形質変化は次世代に遺伝しません。
・進化はDNAレベルで起こる突然変異によって起こされている
生物が進化するには、突然変異というものが必要不可欠です。つまり個体の形質に関係する変化ではなく、その根源たる遺伝子レベルでの変化です。突然変異というのは、本当に前触れも無く突然、遺伝子に変化が起きます。その遺伝子の変化は個体に変化を及ぼし、次世代に遺伝子が伝わる際、つまり我々では子供に遺伝子を引き継ぐ際に、これによって生物は変化します。進化とは言わず変化と言ったのは、それが進化であったかどうかは後々に競争にさらされて初めてわかるからです。これは次に説明します。
・自然選択や性淘汰によって、生物は選択されてきた
わかりやすいように、少し単純化して話を続けます。ここに首が短かった時代のキリンがいます。ある日突然変異が起こりました。首が少しだけ他のキリンより長いキリンが生まれます。普通の生活には何の影響もありませんでしたが、たまたま群れが移動した先に少し背の高い木しか無い場所がありました。首が少し長いキリンはその葉っぱに口元が届きますが、他のキリンたちにはできません。いつの日かその場所に留まっているうちに、キリンの群れは少し首の長いキリンで埋め尽くされるようになりました。
たくさん餌を食べて元気なキリンは優秀だと見なされます。餌を家族にもくれるからです。資本主義の世の中では、お金持ちにあたるでしょうか。つまりもてます。そうしているうちに加速して、少し首の長いキリンは増えていきました。
ある日、その首が長いキリンの群れに、突然変異によってさらに首が長いキリンが生まれました・・・。
という事が繰り返されて、キリンの首は長くなった訳です。ここで重要なのは、そうした方が有利だからキリンの首は長くなった訳ではありません。あくまでたまたまのイレギュラーである突然変異が、有利に働いたのです。首が短くなる事も、足が長くなる事もその進化の過程ではあったはずです。ですが自然界は首の長いキリンを選びました。つまり生物の進化は、意図的に望む方向に向かう事はできず、ただその偶然に身を委ねるしかないのです。それが進化であったかどうかは、その環境が選別するのです。
おおよそ私が思う進化論はこの辺りです。見当はずれな事も、大間違いもあるかもしれませんがご容赦を。
現在ではもうDNAレベルの解析も進んでいて、きっと遺伝子の世界はとんでもない所にいっているのでしょうが、その大本はこのダーウィンの進化論から来ているのです。
ちなみに日本人では木村資生さんという方がこの進化論の世界に非常に重要な役割を果たします。
進化の大方は偶然起きて、その進化の広がりも偶然に依る所が多い。つまり首が長くとも短くとも生存する上で関係ないが、たまたま首が長い派が残っただけだ。じゃないと、こんなに多種多様の生物が生まれるはずがない。
現在では木村資生さんが唱えたこの中立進化説が受け入れられているようです。
2008.05.13 | 固定リンク
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全部覚えていて書いているのでしょうか?
それとも断片的に参考になるものを見ているのでしょうか?
まあ、たいした問題ではないですが、、、
可能性としては日本人も突然変異で異常に足の速い子も生まれる可能性もあるのかな~?
キリンの首の長い種はもう出ての無いのかな~?
投稿者: WING (May 13, 2008 2:01:03 PM)
日記更新ありがとうございます。
いつも楽しみに拝見させて頂いております。
自分の特色ある能力が子孫には能力として反映されない。
有利にはたらいたのは環境が変化を選択する。
非常に興味深いですね。
根本をたどれば自分とは何たるか、どう生きていくのかという人生観に繋がっている事なのかなとも思えてしまいます。
これからも為末さん自身が、ひっかかる「トゲ」のあることを私達に教えて抱けるのを楽しみにしております。
投稿者: けんた (May 13, 2008 2:04:16 PM)
動物写真家の岩合 光昭さんは、現実に見ておっしゃっていました。ゾウのことなんですが、ヒトが、象牙をとるために、乱獲したために、結果短い牙のゾウだけが残り、しかも、短い牙だと生き残れるのを、ゾウが、知っていて、今現在アフリカに生きているゾウの牙の長さが短くなっているそうです。写真も私は見ました。
投稿者: 4090 (May 13, 2008 4:03:56 PM)
『ダーウィン展』とても面白そうですね☆
五月の末にでもお馴染一人で行ってきます☆
為末さんと行きたかったなぁ。。^^
『生物と無生物の‘間’』であってたんですね。ゴメンネ☆
ちなみに、こっちはムズカシカッタヨ~。。(><)
また☆
投稿者: karen-t☆ (May 13, 2008 5:07:25 PM)
キリンの話はどこかで聞いたことがありましたが進化論はとっても深い話になりますね。。。
我が家ではたくさんいた中でたった1匹生き残りもうかれこれ数年一緒に暮らしているメダカがいますが。。なんと・・・水槽の底で横になって寝る癖があります(~~;)
最初に家族がみちけた時は
『わっとうとう全滅?』(++;)って具合だったんですがちょんちょんと水槽をたたくとそのまま横になった姿勢で泳ぎ始めたので『あっ生きてるっ』ってほっとして終了だったんですが。。。毎回横になって寝るんです(笑)ほんとに(゜゜)買ってきた頃は普通だったのに。。これも何かメダカの都合で進化したんでしょうか?(++)
毎回『はっ』とさせられてはよ~く見るとエラ呼吸ばっちりしてるんですよねぇ・・・。
うちのヒラメダカを是非お見せして為末さんの見解をお聞きしたいものです☆
投稿者: 麻衣 (May 14, 2008 2:11:53 PM)
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