message

2008.02.20

おそるべしガルリ

 本を注文しました。『財務3表一体理解法』と、『孫子の兵法』の二つです。最近は時間が少しあるので本を読んでいます。
 ネットで本を買えるというのを最近知りました。こんなに簡単に買えてしまっていいものかと
驚いています。いろんな仕事が増えて時間があまりないので、なんでも時間短縮できるものを便利だと思うようになっていますが、これは誰もがそうなのでしょうか。もしも誰もがそうなのであれば、そのうち時間がかかって無駄だと思うようなことを贅沢だとかクールだとか思う日がくるのでしょうか。なんとなく世の中の流れはそう連鎖しているような気がします。

 『決定力を鍛える』という本が出ています。NHK出版からです。ガルリ・カスパロフというチェスの元世界チャンピオンが書いた本です。IBMのコンピューターとチェスの対決をして有名になったことがあります。
 今は政治家として、ロシアの野党トップみたいな役割を果たしているそうです。
 人は決定を日々しているけれども、それはいったい何なのか。考えれば、よりよい選択ができうるのではないか。そういう問いかけをしている本です。
 近年読んだ本の中では久々のあたりです。まず意味がわかりやすい。それから、これは私の感想ではないですが、訳がすばらしいそうです。見事に日本語転換されているみたいです。そして、本質を突いている。これが一番感銘した点です。たぶん自分の人生に何気なくあった分岐点がこの本で大方説明、解析できるのではないかと思いました。

 具体的に書くと陳腐になりそうですが、ちょっとだけ見出しを書くと、

・答えよりも肝心なのは問い
・見たい展開を夢想する
・自分にもうひと踏ん張りさせる方法を知る
・無意識のプロセスを意識化する
・後戻りできるかを問う
・集中時の直感は分析を超える
・我慢できるうちは負けろ

 特に共感したのは、集中時の直感は分析を超えるというのと、我慢できるうちは負けろという二点です。両方競技人生で痛感した事です。
 正しいほうを決定したいという人間がずっと持ち合わせてきた欲求が、ずいぶん満たされた気がします。勘か分析か、即決か長考か。自分の特徴と性格を知りぬいて、少しずつでも精度を上げていきたいものです。
 そして結局本を最初から最後まで貫いていたのは、自ら決定せよという一点だったような気がします。ガルリ、数年後に国際舞台に名乗りを上げているかもしれません。

2008.02.20 | 固定リンク | コメント (14) | トラックバック (0)

Comment

テーマと関係のないコメントは削除させていただきます。

「決定力を鍛える」、さっそく明日買ってみます。

投稿者: たかうじ (Feb 20, 2008 2:02:10 AM)

@(^.^)@ ☆

ホント、オソルベシガルリ。デシタ。
ホントニ、オヤスミナサイ。。マタ☆

投稿者: karen-t☆ (Feb 20, 2008 2:25:04 AM)

すんごい面白そうな本ですね!ガルリという名前、覚えときます。 ズームイン見ましたよ!見てたら朝っぱらから興奮してしまいました、、、、。やっぱカッケーなぁ           

投稿者: dig (Feb 20, 2008 8:25:30 AM)

集中時の直感は
日頃の研究、分析をしてきた結果に活きてくると思います

日頃なにも分析せずに、試合を直感で行えば
それは、ただの「行き当たりばったり」ですね

投稿者: パワーリフター福島 (Feb 20, 2008 11:37:19 AM)

為末さん、こんにちは。
私も最近時間がない時や買う本が決まっている時は、よくネットを利用しています。本当に便利になりました。
そうですね、省略して良いものと時間を掛けるべきものはいずれ分かれてくる様な気がします。
自身の選択を間違えないようにしたいと思います。

『決定力を鍛える』は、以前も紹介してありましたね。
見出しを読むだけでも、とても面白そうですね!
まだ購入していませんでしたので、早速注文したいと思います。
私も海外の書物は、翻訳される方の主観的なものがどうしても影響すると思うのでどんなものかと思っていました。
その点、この本は翻訳も素晴らしいのですね!
それに、読んでいてわかりやすいのが一番です。(笑) 

よく類は友を呼ぶと言われますが、影響し合える人、本、テレビ、音楽など様々なことは、その時の自分の出している波長のようなものに引き合わされている様なそんな気がします。
私は今まで、どちらかと言うと良い事も悪い事も直感(勘)が影響している事が多かったです。
だからこそ、直感は高い波長が必要ではないかなと思っています。
良い直感を得られるよう、心を整えたいと思いました。
即決か長考か…結局は、自己決定に帰結しているのですね。

今日の東京は暖かそうですね!
日々のトレーニング、お疲れ様です。
今日も充実した日でありますこと、願っています。

投稿者: hiromi (Feb 20, 2008 11:38:50 AM)

無意識を操るというのはどうすればいいのだろうか・・・といつも考えていましたが、意識化する・・・ということがとても気になりました。

スポーツ選手から学ぶべきものって沢山あります。

投稿者: まみや (Feb 20, 2008 7:46:20 PM)

『決定力を鍛える』、早速アマゾンで注文してみましたwink
届くのが楽しみです。

投稿者: 北春日丘 (Feb 20, 2008 10:17:13 PM)

ガルリ自身、“孫子”の思想に影響を受けておられたのですね☆
『孫子の兵法』、気になりました。私も注文しました。フフ
ネットでは、ほぼ決まった本しか購入しませんが。便利ですね☆
因みに本屋さんは大好きなので時間を作っては出向きます。
最大の情報源の中、時間の許す限りゆっくり見回りながらざぁっと読みます。で自分が選んだものを何冊かまとめて購入します。
結構あたりが多いんですよ☆
ガルリは為末さんが彼の本を紹介してくださるまで、存じ上げておりませんでした。
『決定力を鍛える』、最強の勝負師たる者の決断や決定力の決め手となるプロセスには、ほぼ同じ共通点があるんだなぁ・・と誰かさんを思いながら、いささか違う趣で読んでいたような・・^^
そして、為末さんが挙げられました7つの見出し、なるほど、と、思わず笑ってしまいました。
そして、その中でも、特に共感された二点「集中時の直感(観)は分析を超える」と「我慢できるうちは負けろ」、この二点をお選びになったこと、別の意味でなぜか共感致しました。
さて、勘か分析か、即決か長考か。
よく考えると、この脳と時間のこの対が、物凄く面白いですね☆
私自身どのタイプかはわかりませんが、ただ勘や直感(観)、想像力といった感覚的なことも、緻密な分析、戦略、戦術といった論理的なことも、確かにどちらも、脳が時間的宇宙空間の中で起こっているのならば、時間によって、いい意味で、いい具合に錯覚を起こりやすくなっている場合もあるのかも知れませんね。
いい状態は錯覚がさえていると申しますか^^
となると、もしかすると、身体からでなく時間を含む宇宙空間から身体にいい錯覚を与えることも可能なのかななんて、色々と面白おかしくも考えてしまいました。もちろんいつも真面目ですからね☆
例え話はカット致しますね。自分てうけてしまいました。またね☆
あと、一番伝えたかったこと。
為末さんの仰る“正しいほうを決定したいという人間がずっと持ち合わせてきた欲求が、ずいぶん満たされた気がします”この言葉、なぜだろ、とてもジ―ンと胸に響きました。なんだか私まで満たされ気分です。
以前ゴッホのお話をメ-ルでさせて頂きましたが、尚更でした。
人間は幸せになるために生きていますものね☆
ありがと☆

がんばるぞ☆
頑張って下さいね☆


投稿者: karen-t☆ (Feb 21, 2008 4:20:22 PM)

今晩は。

よく本を読まれるんですね。

ネットで無料で読めるサイトがあるんですよ。(~_~)

また色色な事を教えてください。

寒い日は続きますが体調に気をつけられご活躍ください。

投稿者: ムータン (Feb 21, 2008 6:04:36 PM)

えっ。。。って感じですよ。。。

「インベストメントハードラー」はネットで買いました。
田舎の方だと本当に重宝しますよ。
この方面で言えば地域格差は極少ないです。

本、、、当たり外れもありますがそれはそれで楽しいですよね。。。

投稿者: WING (Feb 21, 2008 8:57:04 PM)

「集中時の直感は分析を超える」ですか~
なんかビビッときますね~

でも僕は集中してない時、直感に
頼るんですよね~w

投稿者: まさひろ (Feb 22, 2008 6:07:25 PM)

為末さん、こんにちは。

『決定力を鍛える』もとても興味深かったのですが、
Message前半についてコメントさせていただきます。


私は、ネットで本を買うのが大好きですよ!

「この本を買った人はこんな本も買ってます」
っていうのに、やられてしまい、
そうかー、こんな本もあるのかーーーと思って、
本探しに没頭してしまいます。
もうちょっと、立ち読みができる本が多いとなおいいですねー。
その点、曲をネットで買うと試聴がたくさんできて、
これもまた、はまっちゃいます。
子育てしていて、なかなか買い物の時間を多くとれないので、個人的には重宝してます。

最近は、スローライフとかLOHAS、サステナビリティという
ことばが多く使われるようになってきていますし、
私は経済的発展や利便性が重視されている今より、
もっと自然と共に調和して、人間性を尊重できるような
社会になっていくのではないかと思っています。


これは、そうあってほしいという願いでもあるといえるかもしれませんね。

投稿者: mkat* (Feb 23, 2008 5:58:00 PM)

こんにちは。


「集中時の直感は分析を超える」とは
冴えてる、っていうときでしょうかね。

少し前のものになるのですが羽生さんの「決断力」はよまれましたか。
どれくらい響くかですが、もしよければみてみてくださいな。

私も「我慢できるうちは負けろ」が心に残りました。
今の私をいいえてるのかな。
「負けるが勝ち」とおなじこと?と
つい癖で昔の人のことばにも
つなげてしまいました。


寒いですので
暖かくして読書してくださいね。

春がくるのも楽しみです。


投稿者: chicchi (Feb 23, 2008 9:04:25 PM)

 為末さん、おはようございます。寒い日が続きますね。少し前にもう春かなというようなぽかぽか陽気が見られましたが、また一気に冬へと逆戻り。まだまだ気を引き締めとかないといけませんね。
 『決定力を鍛える』はおかげで読みたくなりました。“我慢できるうちは負けろ”はなんか大きい言葉だなと思いました。捉え方が異なるかもしれませんが、未来に向けて多くの可能性を秘めた言葉であるような気がしました。なので今後私の中ではこの言葉を胸に頑張っていこうと自分を励ましていく存在になりそうです。私は直接勝ち負けを競うスポーツはしていませんが、日々生きていく中でもこの先に何度もこの言葉の重みを感じる場面にあたっていくと思います。今は辛くてもこの先をよりよくする為なら、その先に待っているものを想像したら今を頑張っていこうと考えられるような気がします。そんなパワーを与えてくれる言葉でした。

投稿者: 茜 (Feb 25, 2008 9:42:10 AM)

Track Back

この記事のトラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95993/40189496 こちらのトラックバックのお約束をお読みの上、ご投稿お願い致します。

この記事へのトラックバック一覧です: おそるべしガルリ:

コメントを書く


※メールアドレスは外部には公開されません



個人情報の利用目的