message

2008.01.06

一方通行で左右確認をする

 子供のころから結構危ないことをやってきまして、すれすれのところで助かった事も何度かあります。崖から落ちたことや、自転車で陸橋から転落したことや、鉄の棒に脳天から転落したことや、野犬の群れから逃げ切った事もありました。とにかく子供のころから危険な目にあう事が多かったような気がします。そういう事をする私に問題があるのですが。

 それが東京にきてめっきりと少なくなりました。危険に会う機会は少なくなったのですが、昔の危機管理からか余計な癖がいくつか残っています。特に現在では危険なことはほとんど運転中にあるので、その時の癖が顕著です。

 たとえば青信号で左右確認する事。一方通行で左右確認すること。積み荷を積んでいる車と車間距離を空けること。常に2,3個前の車の動向を確認すること。

 疑り深いのかもしれません。公の機関がOKと出したものも一度は疑ってしまいます。もしも、偶然。何万回かに一度。そういう局面を想定してしまって、ついつい自分で確認してしまいます。

 公の機関や他人の行動を信用しないのは、幼少期に聞いた預金封鎖や、戦後の動乱の話の影響が大きいのかもしれません。所詮絶対に正しいものなど、人間が作っている限りあり得ないとどこかでシニカルに考えてしまっているようなところがあります。

 食品偽装の問題が昨年は多かったですが、消費期限を過ぎている食品というのが私の実家と祖母の家には非常にたくさんありました。それも2,3年物が。そういう環境で育つと何を基準にするかと言えば、においと味になるわけです。それが唯一私にとっての消費期限でした。

 私の頭の中のロジックサイクルは、まず世の中に問題が起きると、それはなぜ起きたのかというそもそも論が始まります。そして原因を追究しきると大方、政治の世界で生きていかない限り個人の力ではなかなか解決しえないところが原因と気づきます。すると次の段階では、自分がその被害にあわないためにはどう行動すべきかという小さなところに向かい始めます。膨張→発見→縮小のサイクルでロジックが動いています。

 食品偽装の問題もぜひ追及していただいて、原因を叩く。しかしながら同じような問題が世の中の他の分野に起きていないとも限らないですから、基本的にはそこをあまり信用しすぎないように、自分でできる範囲で生きていかねばと思っています。

 私は山に時々登りますが、山頂付近の険しい部分になると、滑落したら一発アウトの場所がしょっちゅう出てきます。右は100mの崖、左は急斜面、携帯の電波も入らないし、登山客も滅多に通らない。そういう局面で歩を進めていると、だんだんと一歩一歩、休憩する場所選びなど、失敗したら誰も助けてくれないという恐怖感が増していきます。そうなってからの行動の慎重さと冷静さは、日常生活では得られないほどになります。それが何か昔を思い出して心地よいような気がするのです。

 所詮世の中のルールは誰かが作ったもので、絶対に正しいものなどないというのが私の考え方の根本になっています。

2008.01.06 | 固定リンク | コメント (20) | トラックバック (0)

Comment

テーマと関係のないコメントは削除させていただきます。

こんにちは。


うちのひいおじいちゃんの口癖は
「もしものことをかんがえなさい」と
「胸に手をあててかんがえなさい」
この2つでした。

危機管理とかルールとかと共通するところが
あるかなあと思ってよませていただきました。

私も絶対っていう言葉はあまり使いません。
たいがい、ひとがやることなので
絶対っておもってつくったことも
例外はでてくるし、崩れることあるし
と思ったりします。

ちなみにひいおじいちゃんは戦後米の卸をやって
ど田舎のひとなのに東京都心に土地をもって
ちょっとブイブイいわせていたようです。
今でいう実業家っていうのでしょうか。
とても愉快なひとだったそうです。

投稿者: chicchi (Jan 6, 2008 7:25:04 PM)

山登りで危険な体験をあえてするのは
子供の頃の恐怖体験が染付いてるからですかね??
懐かしい的な感情で心地いいとはなんか危ない感じですね(。→ˇ艸←)ププッ 

『所詮世の中のルールは誰かが作ったものです。誰かが決めてくれたところで、絶対に正しいものなどあり得ないというのが私の考え方の根本になっています。』

↑この部分私も同感です♪♪

投稿者: とも (Jan 6, 2008 8:39:14 PM)

車の運転中は左右確認ではダメですよ。
右左ですよ。。。順番の違いですが、、、
結構大きい差です。

山登り、、、引き返すタイミングが1番難しいと。。。特に頂上目前での決断は、、、、、、

投稿者: WING (Jan 6, 2008 8:48:46 PM)

   ☆賀笑☆

先日、「マリと子犬の物語」の映画を観に行きました。
映画が始まって、しばらくしてからこの映画が、あの新潟県の山古志村での大地震での実話だと知りまして。

地震の映像は、とってもリアルに撮られていてすごい恐怖感
を味わいました。
全編を通して感動のお話なので、周りの観客からは鼻水をすする声がたくさんで、ワタシも涙と共に鼻水まで大洪水でした。
ワタシは、これまで特に生死を分けるような場面に直面を
したことがない人間なのですが、わりと日常的にそういう
場面を想定しながら生活しているタイプです。

映画の映像を観ながら、そこに自分がいてる場面を想像しな
がら鼻水を流してました。
ワタシならどうしてるかな、ワタシなら何が出来たかな、etc。
小さな子供達と、犬の親子の映像にとても強いパワーをもらえた映画でした。

野犬の群れから逃げ切った・・・為末さん凄い、さすが世界のアスリート。
自転車で陸橋から転落・・・どんだけー↑

投稿者: 伽羅 (Jan 6, 2008 9:13:38 PM)

うらやましいほど、注意深いですね。
私は、周りを気にしていたら、何もできなくなるほど、周囲の人から、間接的に?何か言ってくるので、視界を狭めて、行動するので、危ないなんてもんじゃないです。
よく、お年寄りの方が、わがままな行動に、みえるときがありますが、あれは、体力がもたないので、まっすぐに行動しなければならない気持ちがよくよくわかります。
ただ、物事に関しては、疑ってかかるというより、なぜそうなんだろう?とか、原点を、よく見極めます。なので、嫌いな人がいたとしても、なぜそう思ったかとか、なぜ、その人は、そういう行動をとったか、とか、考えると案外許せたりします。(その人が、間違っていることを、わかった上で)

投稿者: 4090 (Jan 6, 2008 10:01:00 PM)

賞味期限は自分で決めます。
例えば牛乳ですが、1週間位は大丈夫…な時があったりなかったり。
こうして五感が鍛えられるわけです。…ホントか?

投稿者: イナゾフ (Jan 6, 2008 11:25:23 PM)

為末さん、こんにちは。
面白い題名ですね!内容を拝見して、なるほど…と、感心してしまいました。

車の運転はその位慎重になさらないと、万が一事故にでも遭われたら、大変ですものね。
でも、今までの危機回避の武勇伝や以前のうっかりドーピングの様に、最後は事なきを得るのでしょうね!

それにしても、かなり危険な山登りですね。
私は、そんな危険な箇所を登った事がありませんので、読んだだけでぞっとしました。
精神の鍛錬にはよさそうですが、とても私には出来そうもありませんので、年始から尊敬してしまいました。(平坦な場所ですら、つまづきますので…)
心地いい感覚には、ちょっと受けましたが…。(笑)

私も為末さんを見習って、より一層慎重に運転します。
日々のトレーニング、頑張って下さいね♪


投稿者: hiromi (Jan 7, 2008 11:44:48 AM)

こんにちは☆

私はあまり危ない目にあったことがないので、為末サンの話に驚きました(・_・;)

もぅ少し気をつけて行動します(*^ー^)ノ

投稿者: アント (Jan 7, 2008 8:02:18 PM)

本当ですね。
世の中のル-ル、‘絶対’に正しいものなどないと私も思います。
進化は時に人間の感覚や判断そして心までも鈍らせてしまうのでしょうね。
信じ頼りにする信頼、人の絆、人との繋がりが触れ合いがどこか脆弱してしまい組織の秩序が緩むばかりか社会がどんどん崩れていってしまいそうです。自然もね。
多発する食品偽装をはじめとする様々な世の中の問題も、突き詰めたならば個人の力では解決できない、政治の世界に及ぶ所まで遡る必要があるのでしょうね。
そんな中、やはり自分の身体をもって確かに感じとり覚えてきたことは、私も少なからず信用できます。
そしてそれに似た経験はどこか心地よさを感じ、安心感を覚えますね。
膨大な情報化、テクノロジ-の発達、人間は一体何をそんなに急いでいるのか、どこに進でるのかわからないこの時代、目に見えるものを絶対的なものとし頼りにしては安心するのでしょうね。
そろそろ、大人達は慎重に冷静に見つめ直す時代がきてるのかもしれません。
大地震やハリケ-ンや台風などの天災は訴えかけているのかもしれませんね。そして浮き足立ってしまった時、人はそこでようやく気付かされるのでしょうね。
人間はやはり人間を頼りに生きていることを。
それにしても、なんてサバイバルな幼少時代ですこと(>_<)全身アドレナリンに満ち溢れてますね。
私も山登りは大好きですけど、為末さんのそのサバイバル登山は間違いなく急斜面コロコロ行きか100mの崖下で発見されるタイプです。
オッチョコチョイなんでね。
でも為末さんが一緒だと頼もしくて安心でしょうね。。
今日は健全な妄想にいたします^^

お身体にはくれぐれも気を付けて、合宿頑張って下さいね☆

投稿者: karen-t☆ (Jan 7, 2008 8:13:18 PM)

あけおめ。。。

うちの家も消費期限は自己流です。。。

裕福な家庭でないというのが第一の理由ですが、、、

大人になってそれも大事なことだなとぼんやり。。。

食品の偽装事件に関して言えば、、、

食品を大切にするっていう範囲内ならぶっちゃけちゃえばいいのに!!!

って思いました、、、私だけ???

日本のルールは、厳格でいい面もたくさんありますが、融通が利かない面も見え隠れするように思います。。。

日本人である私も、適度な厳格と融通性を持ち合わせた人でありたい、自分のルールを見極められる今年でありたいなと思います。。。

投稿者: あき (Jan 7, 2008 11:04:13 PM)

危険予知能力とでもいうのでしょうか、レースの戦略を練られるときには必要だと思いますが、日常生活の中での意識も高く、為末さんのそれはもって生まれたものだったのですね。

 私は夜寝るときにふと、家に泥棒が入ってきたらここから逃げよう。なんて考えて寝るときはありますが、海外に住む知人がいう「日本人は平和ボケをしてる」の一人だと思います。
 年末年始は初めて親戚のいる海外で過ごしたのですが、私が当たり前だと思ってした事に向こうでは驚かれたり、逆に私が驚いたりしました。国境を越えればルールやマナーなど当たり前のことなどない。と、より強く感じさせられました。
「壁を押す」のメッセージのように、ルールは出来ていない現実に対してのものであって、頼りきってはいけないと思います。
食品偽装もこの事件でお腹をこわした人はいないそうですね、だからといって規則は守らなければなりませんが、私も今まで通り自分の五感を働かせていきたいと思います。

投稿者: nori (Jan 7, 2008 11:52:36 PM)

お話の本筋とは違うかもしれませんが、車の運転において、自分で安全を確認することは、大変重要なことであると思われます。

我々の道路での安全は、「赤信号ならば来ない」という、いわば信頼の原則によって守られているわけですが、一方で、事故は完全にルールの通りに人間が動かないから起こるわけです。

ということは、ルールが我々を守ってくれるわけではないから、極力自分の安全は自分で確保するように努めたほうが望ましいのかもしれませんね。

モーリス・グリーン選手も、バイク事故での大怪我によって、自身の競技生活に困難をきたしたと記憶しています。

為末さんも、今まで通り、気をつけて運転してくださいね!

投稿者: らっぴん (Jan 8, 2008 1:29:18 AM)

為末さん、こんばんは☆

去年、福岡県で起きた運転手の飲酒による3児死亡事故の
地裁判決が今日でましたね。
フツフツと湧き上がる憤りを抑えずにいられない判決になんだか悔しい思いです。
検察側の危険運転致死傷罪の要求に対して、裁判長が
下したのは脇見運転。実刑7年6ヶ月。
裁判長の主文に???です。
3人の子供の命を奪った主文と判決とは考えられず、ワタシのアタマでは理解しようがないのです。

日本の悲しく愚かなルール。
どげんかせんといかん!ですよね。

投稿者: 伽羅 (Jan 9, 2008 12:55:14 AM)

今日は(~_~)

干支が同じだと性格も似るそうです。

文面から私も同じだと思いました。

車に関して相手があるので、それ位の慎重さが大事であると思います。

では、また来させて頂きます。

有難う御座いました。

投稿者: ムータン (Jan 9, 2008 1:09:08 PM)

こんにちは。

先日広島に行きました。
「離乳食の次に食べる」説のあるお好み焼きもいただきました。
美味でした。

さて、ふと思ったのですが、
為末さんのメッセージ、
広島弁で書いてみてはいかがでしょうか。

といいますのも、広島の方の言葉が、とても新鮮かつ温かく響いたからです。

為末さんの広島弁、読んでみたいです。
どげんじゃろうねぇ?

↑間違ってないでしょうか???

ご一考いただければ幸いです。
よろしくお願いします!

投稿者: あんころもち (Jan 9, 2008 5:34:50 PM)

僕は臆病なので、明らかに車が来てなくても
信号無視できません(しないほうがいいのですが)。

いざそういう局面になると「お前、男だろ!」と
と言い聞かせますが、話が長いので気がついたら青です。

話の長い人間にならないようにがんばります

投稿者: まさひろ (Jan 9, 2008 5:37:54 PM)

フフ、私、広島弁の‘じゃけん’って会話の語尾につけて話してると思ってました。
~~~じゃけん。~~。
でも違うんですね。
‘~~だから’の接続語の意味だったんですね。
~~~、じゃけん~~。
ヤッテモタ。f^_^*
私も為末さんの広島弁聞きたいなぁ。。
じゃけんいつかよろしくお願いします(^_☆)

投稿者: karen-t☆ (Jan 10, 2008 3:27:43 PM)

ためすえさんこんにちは!
ためすえさんは自分の五感で判断したものだけを信じるということなんですね~。なんだか原始的な気もしますが、一番シンプルで確かですね。
私の親も少々古くても自分で判断して食べてますが、どうやら私はあまり得意ではないようです。賞味期限は過ぎても許せますが、消費期限が過ぎるとドキドキしてしまいます…
タイの合宿はいかがですか?暖かそうで羨ましいです(^∀^)
ためすえさんの五感を働かせて、無事帰ってきて下さいね。またタイのビーチで青春の一ページのように走る際には写真見せて下さいね(*^o^*)

投稿者: jasmine (Jan 11, 2008 5:54:08 PM)

1月も半ばですが、あけましておめでとうございます。
暖冬とはいえ寒い日もあります。ご自愛ください。
私も一方通行は特に怖い道路です。道路が怖いというよりは『交差している道は一時停止のはず…だから急発進しないはず…だから大丈夫なはず…』という自分の慢心が怖いのかもしれません。幸い危険な目にあったことはありません。しかし最悪の状況を想像し備えることは、仕事をするうえでもプラスになっているようなので続けていきます。
ちなみに、賞味期限はにおいで判断しています。

投稿者: 椿 (Jan 11, 2008 10:54:23 PM)

たしかに車の運転は慎重とお見受けしました。
八王子付近を走る様子を拝見したことがありますが、
表情からそう感じました。
僕は運転中は四方八方を見てはいますが、
一点凝視はしませんね。
バックで駐車場入れもサイドミラーだけで、あとは勘、です。
で、結局年末オカマ掘りました(笑)

投稿者: つちや (Jan 15, 2008 9:29:30 PM)

Track Back

この記事のトラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95993/17596520 こちらのトラックバックのお約束をお読みの上、ご投稿お願い致します。

この記事へのトラックバック一覧です: 一方通行で左右確認をする:

コメントを書く


※メールアドレスは外部には公開されません



個人情報の利用目的